2020.02.20
香り・手触り・重さのちがい
遊んで学んだ木の魅力
Kizukiのvol.13は金沢市平和町の「平和こども園」で開催。木育をテーマに開かれた保護者会研修として開かれ、遊びを通じて木への理解を深めていただきました。
今回のKizukiは年齢別に2回に分かれ、それぞれ「トーク」と「遊び」の2本立てで行われました。トークは木育インストラクターの資格を持つ家元ディレクター・伊藤が担当。国連が推進する持続可能な開発目標「SDGs」に触れ、教育や環境保護に関わるKizukiの活動がSDGsの達成につながっていることや、Kizukiの遊具が建築時に出た余分な建材で手作りしていること、塗料の安全性について説明しました。また、遊ぶ際のポイントとして「木っていい匂いだね」「模様が違うね」などと語りかけながら木の魅力を親子で体感することや、自ら考えて形にする楽しみを感じてもらうことを紹介。そして、「木の存在に気づく」ことを宿題としてお願いしました。
こちらは2回目のトーク中の伊藤。1回目より緊張がほぐれたように見えます。
トーク後は、ホールに移動してKizukiタイム。たくさんの積み木や木のプールを前に、子どもたちのテンションも一気に上がります。
「この積み木、大きいね!」なんて声が聞こえてきそう。
このキラキラした目!楽しんでくれている様子が伝わってきてうれしくなります。
積み木の上にいくつ載せられるかな?子どもって、遊びを見つけるのが本当に上手。
お友達同士、積み木をつなげる共同作業。
線路が完成!電車に見立てた積み木を走らせるのかと思いきや、自ら電車となって駆け抜けていました。ちなみに「サンダーバード」だそうです。
そろり、そろり。こちらのウォーキングは少々難易度がやや高めです。
木のプールに入るボーイズたち。「痛い~」の大合唱がホールに響いていました。いい表情してます。
歩いて痛けりゃ泳げばいい。ということで、別方向からスイミングして鉢合わせする男の子。思いっきり泳げる彼らがちょっぴりうらやましいです。
意気揚々と自作のおうちに入る男の子。
リビングで、ソファに腰掛けリラックス。前方にあるT字型の積み木はテレビで、右手で触れているのはリモコンとのこと。このリビング、自分が入る入り口とママ用の入り口は別なんだとか。細部にまで気配りが行き届いています。
スケートリンクでくるくると舞っているみたい。
まったり団欒中。すてきなおうちで会話も弾みます。
同一色でまとめた家を作り出す男の子。面白いのが、いつの間にか関わる人数が増え、「運ぶ人」「積み上げる人」と、自然と役割分担ができていくこと。
オレンジ色の積み木がなくなったので、ベージュを用いてきれいなグラデーションを作っています。
写真の右端にご注目。女の子が入るのに苦労している様子ですが…
外に丸太を置くことで、スムーズに出入りできるようになりました。お兄ちゃんたち、手を動かしながらも周りへの配慮を忘れません。優しいなぁ。
種類が違う木のブロックを並べ、香りや感触の違いを感じるコーナー。やすりで削ってクンクン。中には「どんな匂いがする?」「でっかい匂い」というかわいいやり取りもありました。もしかして、かいだ瞬間にスギの木の姿が浮かんでいたのかも…?
保護者の方からは、家での遊び方と違いがあるという興味深いコメントもいただきました。何でも、家では積み木で遊んでいても飽きやすく、壊れると怒ってしまうこともあるけれど、ここでは「壊れたら直せばいい」という余裕が感じられ、お友達と協力して考えながら遊んでいる様子が見られたそう。積み木の数が多いので気持ちにゆとりが生まれるのでは、とも分析されていました。今回は研修ということもあり、「学び」の要素をプラスしたKizukiとなりましたが、我々もさまざまな学びを得ることができました。平和こども園のみなさん、ありがとうございました!