2018.02.15
【金澤文化部】妙立寺(忍者寺)
こんにちは。
隠し部屋や落とし穴とかにわくわくする
金沢ディレクターの蟹屋敷です。
先日、金沢で忍者寺と呼ばれる
「妙立寺」に行って来ました。
「妙立寺」は
寛永20年(1643年)に加賀藩第三藩主 前田利常が創建しました。
もともとは武士が起居できる寺院群に監視所として出来ました。
要塞としての機能を備えた妙立寺は
隠し階段・隠し部屋・落とし穴・見張り台・
金沢城へ続く地下通路など
外敵を欺く種々な仕掛けを備えています。
そして、外観は二階建てですが
内部は四階建て七層になっています。
忍者寺と称されるのは、同寺に忍者がいたからではなく、
伽藍の複雑な建築構造に由来するようです。
※そうです。忍者は一切関係ないのです。
こちらの三角屋根の下から中に入って行きます。
内部は写真撮影NGのため
ここからはパンフレットの画像と説明のみになります。
1.様々な隠し扉、隠し階段
いたる所に隠し扉や階段があります。
隠し扉は一見、押入れのように見えても片方の扉の向こうが階段になっていたり
押入れの中の壁面に階段があったりしました。
2.井戸をぐるっと囲んだ設計
妙立寺内部の坪庭のような場所には、1枚岩をくり抜いて作られた大きな井戸があります。
※画像では分かりにくいですが、大人が余裕で入れるぐらい大きいです。
この井戸は金沢城へと続く地下通路であったと言われます。
そして、井戸を囲み、各部屋が井戸を取り囲むように配置されており、その各部屋が隠し扉や階段などで繋がっていました。
案内していただいても、グルグルしているうちに自分自身でも、どこにいるのか分からなくなるような迷路のような設計でした。
3.特徴的な大きな梁や、風流な太鼓橋
内部には真っ直ぐではなく、ぐにゃりと大きく曲がった梁がありました。
北陸の雪にも耐えられるように、あえて曲がった梁を使用し、圧を分散させているそうです。
また、茶室の横には部屋から部屋へ移動する廊下が太鼓橋になっており、とても風流を感じられました。
最後に集合写真を撮っていただきました。
今回、金沢に住んでいながら
初めて訪れた妙立寺(忍者寺)ですが
隠し扉や隠し階段はもちろんのこと
工夫された設計や構造も建築物として
とても興味深く、勉強になりました。
皆さんも是非、一度訪れてみてはいかがでしょうか?