2018.02.20
北陸の珍味~ふぐの卵巣ぬか漬け~
こんにちは。
皆さん、地元の珍味って食べたことはありますか?
本日は石川の珍味【ふぐの卵巣ぬか漬け】
をご紹介します!
ふぐの内臓が猛毒であることは皆さんご存知かと思います。
【ふぐの卵巣ぬか漬け】は古くから知られていたようですが
何故、いつから食べるようになったのか
それは定かではありません。
なぜか石川県だけで
いつの頃からかふぐの卵巣を糠漬にする
調理法が発明され現在まで伝わっているのです。
塩漬けにした後、ぬか漬けにすると毒が消えて
とてもおいしい【ふぐの卵巣ぬか漬け】になるのです。
ある微生物が猛毒テトロドドキシンを
分解するらしいのですが詳しく解明されていないため
製法は変えることができません。
そして石川県ではゴマフグやサバフグなどで作られる
「ふぐの糠漬け・粕漬け」が名産品となっています。
中でも猛毒の卵巣を漬けた
「ふぐの子糠漬け・粕漬け」は、日本国内で唯一
石川県だけが作ることを許可されている特別な珍味なのです。
【ふぐの卵巣ぬか漬け】は約2年間
樽のふちに置いたわらに
いわしのエキスで作ったさし汁を
花に水をやるように流し込みながら
自然の発酵を待ちます。
二度の四季を過ごすうちに
微生物が残った毒をきれいに消し去って
独特のうまみをつくりだすのです。
出来上がった糠漬はこのようにしっかり漬かっているので
かなり塩辛く仕上がります。
糠を軽く落としたらスライスしてそのまま食べるもよし
またオーブンで軽く焼くとまた変わった食感が楽しめます。
幻の珍味といわれる【ふぐの卵巣ぬか漬け】
是非、一度はご賞味ください!