2018.05.07
珪藻土とカビ
こんにちは。
GWの晴天が嘘のように雨が降っていますね。。
もうすぐ湿気がひどい梅雨の時期がやってきます。
今回は湿気対策としてよく使われる「珪藻土」と
カビの関係についてです。
最近は身近な存在になっている「珪藻土」。
珪藻土マットや珪藻土のコースターなど、
すっと水を吸い込んでくれる優れものです。
お家づくりでも珪藻土や漆喰などの天然素材による
塗り壁が多くなるとともに、
カビの問題も発生しています。
例えば
壁に珪藻土を塗ったけれどカビが生えてしまった
・・・というようなトラブルです。
なぜ珪藻土を塗ったのにカビが生えてしまうのでしょうか??
まずは、カビの発生するメカニズムです。
カビの元となる胞子と呼ばれる原因菌は、
目に見えませんがどんな場所にも無数に浮遊しています。
それら胞子が湿度・温度・栄養・酸素の条件が整う事によって一気に繁殖します。
天然素材である珪藻土には、室内の湿気を吸ったり吐いたりする
「吸放湿性能」と言う特徴があります。
この特徴から、
珪藻土がカビの大敵である湿度を吸ってくれるので
カビの発生を抑制すると謳われることが多いです。
ただ、室内の水分を吸ってくれることで
室内環境は良くなるのですが、
「吸放出性能」の「放」、つまり
「吸った水分を放出する必要がある」のです。
水分を吐かせてあげないと、カビの原因になる湿度をずっと蓄えたままになり、
そこにカビの胞子が付着し、限界量を超えてカビが発生します。
対策としては、こまめに換気してあげることです。
近年の住宅は気密性が非常に高く、
カビが発生するのに好条件です。
特に北側のお部屋は要注意です。
特性として珪藻土自体にはカビの抑制効果はありません。
この珪藻土の特性を良く知って
梅雨の時期のカビ問題の対策をしましょう!