2022.09.07
spend with 「green」 vol.1 はじまりとコンセプト
このプロジェクトをスタートするとき、
世界の名建築について振り返りました。
その中で多くでてくるキーワードが「モダニズム」
装飾やデザインを排除し、
直線で構成されるシンプルな建築様式のことをいいます。
建築の世界ではよく聞く言葉で、
先ほど説明したような定義もあるものです。
しかし、言葉そのものの定義はさまざまで、イメージされるものは十人十色。
そこで、わたしたちは家元独自の「モダニズム」を定義しました。
家元の【モダニズム】
・自然とつながる空間のこと
・質感を楽しめること
・固定概念をくつがえすこと
プロジェクトのリアルモデル一棟目となる建物、
まずは「家元のモダニズム建築」として
発想を膨らませていきました。
実際にデザインを進めていくとき、
わたしたちが注目したのは「樹」の存在です。
樹木はどこに植えられているでしょう?
自然と触れ合うためには、どこへ行くでしょう?
固定概念の中で答えると、
どちらの質問も、答えは「外」になるのではないでしょうか。
しかし、その答えから外れるように、
あえて室内に「樹」を植えようと考えました。
室内という環境は、
実は植物を楽しむのに好条件なんじゃないか、と思っています。
段差を利用して、様々な高さや角度から植物をたのしめます。
天気が悪くても影響を受けることはありません。
普段の暮らしの中でも、緑と触れ合うきっかけになります。
樹木の形や色の変化によって、空間のイメージも変化するでしょう。
Spend with 「 green 」
今秋完成する入江モデルハウスは、
室内の樹木を中心に、らせん状に暮らしをちりばめました。
「樹」と暮らす新しいライフスタイルを提案します。