2018.07.01
瓦職人に聞いた!こだわりの「純いぶし瓦」
こんにちは!富山ディレクターの佐伯です。
現在建築中のお客様のお家の屋根の瓦が、
瓦職人さんイチ押しの瓦と聞いて
先日そのこだわりについてインタビューしました!
まず、このお家に使われている瓦は、
三州 創嘉の「純いぶし瓦」と呼ばれるものです。
今回はこの純いぶし瓦の魅力についてまとめました。
純いぶし瓦の魅力①~味わい深い色~
よく見かける、釉薬で色を付けて焼いた瓦とは違い、
侚いぶし瓦は焼いたものをさらに燻して作られた、
この銀色に光っている色が特徴的です。
銀色といってもギラギラしすぎず、マットに光る感じが
何ともしぶくてかっこいいです!
純いぶし瓦は雨風などに決して強いわけではなく、
表面が繊細なので年月が経つと色ムラが出てくるそうです。
瓦職人さん曰く、それもまた味、ということで
そういった色の変化もこの瓦の楽しみのひとつです。
純いぶし瓦の魅力②~軒先の直線~
また、こちらの瓦の見どころのひとつとして、
「一文字軒瓦(いちもんじのきがわら)」があります。
普段よく見かけるこうのような「万十軒瓦(まんじゅうのきがわら)」は、
軒先の瓦同士の継ぎ目が、丸い「鏡」と呼ばれる部分に隠れています。
一般の和瓦の屋根はこの万十軒瓦が圧倒的に多いです。
一方で、一文字軒瓦には継ぎ目を隠すものがなく、
軒先がきれいに一直線に見えるのが特徴です。
軒先に見えるこの瓦の継ぎ目に注目してください!
この直線をきれいに施工できるかどうかは、
その瓦屋さんの腕次第と言っても過言ではありません!
ご覧の通り、こちらの現場の瓦はきれいに
直線が並んでいて、見とれてしまう美しさです。
その他にも、きれいな瓦の見分け方として、
上の写真のようにちょうど斜めの角度から
瓦を見たときに、斜めにラインがきれいに
一直線に見えると、その瓦はきれいに施工してある
ということだそうです。
このことを「雁足(がんあし)」と呼びます。
夕焼け空にきれいに整列して飛ぶ雁を
イメージして付けられた名前だそうで、
それすら素敵に感じられます…^^
こう見てみると、「純いぶし瓦」は
「和風」というイメージではないと思いませんか?
私は「瓦」=「和風」というイメージを持っていました。
だけどこの瓦を見て、
とてもスタイリッシュで
軽やかな見た目から、洋風のお家にも使えるんだ!
と感じました。
また、こうして本当に瓦が好きで、
瓦選びにも施工にもこだわっておられる職人さんの
お話を聞くととても奥深く、前を通ったお家の瓦の
種類や直線が気になってしまいそうです。(笑)
年月が経つにつれて色の味わいが増し、
施工に職人さんの腕が光る、
他のお家とは違う屋根にしたい!
という方には是非「純いぶし瓦」を使っていただきたいです。
今回、瓦について熱く語っていただいた
堀瓦工業さん、興味深いお話をありがとうございました!
こちらのお家の完成内覧会は今年の9月に予定しております。
また随時お知らせさせていただきます。
お楽しみにしていてください♪
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