2023.01.18
図面にある「24時間換気」ってなに?
ニオイが気になるとき、空気が重たいと感じたとき、湿気がこもったとき、
みなさんが思い浮かべるのは「換気」だと思います🍃
換気しよう!と思ったときにすることといえば、
窓をあける、レンジフードや脱衣室の換気扇を動かす、などなど。
どちらも正解です◎
しかし、実はこれ以外にも建物の中を換気する方法があります。
それは法律によって決められている、24時間の機械換気
快適かつ健康に暮らすために作られた決まりです。
近年、気密性が高い建物が増えていますが、
言い換えれば、その分だけ室内の汚れた空気が出ていきにくいということ。
それによる健康被害を防ぐため、
住宅は、2時間以下で部屋全体の空気が強制的に入れ替わるように設計されています。
家元では、第三種換気という換気システムを標準採用しています。
換気扇によって強制的に室内の空気を吐き出させ、
その分の外気が取り込まれることで、室内の空気がきれいになる仕組みです。
各部屋の窓や壁に、外気を取り込むための給気口が取り付けられており、
換気扇は、基準数値を上回るのに必要な数だけ取り付けられています。
▲窓に取り付けられている給気口
ちなみに、
24時間換気のための換気扇は、トイレなどにつけられていることが多いです。
図面に「24時間換気」と表記されていますので、どこにあるか確認してみてください🙌🏻
● 注意点 ●
24時間換気扇と呼ばれてはいますが、実際、スイッチなどにより、換気扇を止めることができる場合がほとんどです。
換気扇を消してしまうと、建物全体の換気がうまくいかなくなってしまう場合があるので、
健康的に暮らしていくためにも、常に動かしておくようにしましょう!
2022.11.09
本当に厄介?!建築法規
建物を設計するときに、絶対かつ厄介なのが法律です。
身近といっては何ですが、
「刑法」や「民法」はみなさんも耳にしたことあるのではないでしょうか?
それと同じように、建築では「建築法規」と呼ばれるものを軸にしています。
建ぺい率、容積率、建築面積、用途地域など、
お家を建てる際に必ずといっていいほど耳にするこの用語たちも
法規で定められている内容です。
さてさてこの建築法規。何があるでしょうか?
「建築基準法」をはじめとし、
「都市計画法」「景観法」「道路法」「消防法」「建築士法」「バリアフリー法」「品確法」・・・
実はまだまだあるんです。
そして「施工令」「施工規則」というような関連法令もあったり、
地域ごとの条例が別に定められていたりと、
なんとも決めごと尽くし。
そんな中でも、住宅は比較的規模が小さいため、
不特定多数が利用するものではないので、
「法律守っては欲しいけど、別にわざわざ書類の提出まではいらないよ~」なんていう、
免除や緩和が受けられることが多くなっています。
しかし、現在こうした特例があるものでも
以前お話した省エネ基準適合義務などのように、
どんどん法律も厳しくなっていっています。
厳しくなると聞くと悪いイメージがありそうですが、
むしろとっても前向きなこと。
毎年法律が変わるのにも、しっかりと理由があるんですね。
法律によって「できないこと」がでてくる場面もあるかもしれません。
そのときは、ぜひ、
「これはみなさんのお家をより安心・安全にするために決められていることなんだ」と、
前向きに考えてみて下さい◎
2022.09.14
spend with 「green」 vol.2 新しく知る自然のこと
「樹」のことをもっと知りたくなり、
建築とも関わりが深い園芸について学びに行きました。
リラックスしたいとき、
日常から離れた山や湖へ足を伸ばすことがよくあります。
みなさんも自然の中では思わず深呼吸したくなりませんか?
人は自然と触れ合っているとき、
脳に影響されない程度の、適度な刺激を受けているそうです。
何も考えていないつもりでも、
無意識に近いレベルで自然から何らかの影響を受けているんですね。
これを「マインドフルネス」といい、
精神が満たされている幸せな状態を意味しているそうです。
見渡す限り自然にあふれた空間ももちろん素敵ですが、
普通とはちがう楽しみ方ができないか考えてみました。
そこで、
自然を家の中につくる=「室内に樹を植える」
という考えに結びついていきました。
「樹」を受け止めるための、
器のようなシンプルな家
×
窓から入る繊細な風
こすれる葉っぱの音
太陽に照らされて生まれる木陰
外では気づきにくい自然の感覚も、
家の中でこそ感じ取ることができると考えています。
そしてこれが、私たち人間だけでなく、
植物にとっても暮らしやすい家になればいいな、と思っています。
spend with 「 green 」は、
リラックスしたいときに向かう先が、他のどこでもなく、
あなたの家そのものであったらな。
そんな想いも込められたお家です。