2016.01.22
Kizuki 第2回 in メロン幼稚園・・・
木育プロジェクト「Kizuki」のイベントvol.2を1月9日、金沢市福久のメロン幼稚園で開催させていただきました。大型の積み木や木のプールなど、会場には普段なかなか見ることのない木製遊具がずらり。子どもたちは歓声を上げ、楽しそうに遊んでいました。
Kizukiは、木で家をつくる家元ならではの木育プロジェクト。前回に引き続き、「空の世界」をテーマに遊戯室を彩りました。雲や虹など、空にあるものを木製の遊具で表現し、五感で木材の良さを体感してもらうのがねらいです。会場中央には木製の玉を敷き詰めた「木のプール」を設置し、周囲には大型のカラフルな積み木「虹のブロック」、高さが異なる丸太を白く塗った「雲の丸太」を並べました。
「木のプール」など、初めて見る遊具に「どうやって遊ぶのかな?」と戸惑いの表情を見せる子どももいましたが、一度中に入ってしまえば、そこはもう彼らの世界。大人が何も言わなくても、次々と遊びを繰り出していきます。何周も歩いたり、ぐるぐると回転したり。どれだけたくさん木の玉を持てるか、競い合う子もいました。木の玉を食べものに見立てる子も多かったです。「はい、これお団子」「何味かな?」「あんこ」と、会話もどんどん弾みます。人懐っこい子が多く、スタッフも一緒に遊んでもらいました。
カラフルな積み木「虹のブロック」も、いろんな遊び方が見られるおもちゃです。体の周りを囲んで“自分だけのお城”をつくる子。どこまで積み重ねられるか、競争する兄弟。「ジェンガ」のように、重ね合わせた積み木を抜き取って遊ぶ子もいました。「まだ行けるかな?」と、そわそわした表情や、バランスを崩した時の残念そうな顔が印象に残っています。積み木は実にシンプルなおもちゃですが、さまざまな感情をかき立てるんですね。
ドミノ倒しなど、童心に返って楽しむ大人組も多かったようです。親子で一緒に遊び、パパさんも良い思い出になったのではないでしょうか?敷き詰めたブロックは、どこかテラコッタのタイルを思わせますね。
この日は一年の集大成を発表する作品展の日でもあり、本当にたくさんの方にお越しいただきました。微笑ましい様子を記念撮影する保護者の姿も見られ、喜んでいただけたようです。メロン幼稚園のみなさん、保護者・園児のみなさん、ご協力ありがとうございました!
2016.01.12
L spoon. vol.3開催報告・・・
政井さんはメキシコで生まれましたが、2歳でご両親が亡くなってからは、神戸の叔父さまのもとで育てられました。日本に来てからもメキシコの親類との交流は続いており、毎年足を運んでいるそうです。政井さんは「ファミリア(スペイン語で家族の意味)の絆が私を育ててくれた」といいます。中でも97歳になる祖母のことが大好きで、彼女の愛情の深さや優しさが、政井さんにとってのメキシコのイメージだそうです。
2014年には外務省から日メキシコ交流年親善大使として委嘱され、イベントの出演や、メキシコ報道関係者らへのインタビューなどメキシコと日本の架け橋として活動しています。テキーラ・マエストロの資格も取得したそうで、おすすめの銘柄も紹介していました。「メキシコは日本にとってまだまだマイナーな国かもしれませんが、多彩で複雑な面白い国。この国の魅力をもっと伝えていきたい」と抱負を語りました。
政井さんには、8歳の女の子と5歳の男の子がいます。育児はラテン流を取り入れ、ぎゅっとハグをするなど愛情をたっぷり注ぐそうです。バッグやコサージュをミシンで手づくりすることも多く、「世界にひとつしかないものなので子供たちが喜んでくれる。作業中の失敗をリカバーして乗り越えた時の達成感も楽しい」と話していました。夫で俳優の前川泰之さんは家事や育児に協力的で、政井さんをサポートしてくれるそう。「初めから完璧に家事をすると、その水準をずっと求められてしまいます。もしこれから結婚される方がいらしたら、小出しにしていった方が旦那さんも手伝ってくれるようになるかもしれませんね」とユーモアを交えてアドバイスしていました。
フリーに転身後、仕事の幅を広げて活躍する政井さん。イベントやシンポジウムの司会業は、アナウンサーと共通点があるそうです。「会社員時代は生放送が大好きでした。取り返しがきかない緊迫感や、一瞬にかける集中力。その雰囲気はやみつきになるものがありました。コメンテーターと一緒にその場をつくっていくイベントの仕事は、生放送にも通じるものがあります。シンポジウムの際はそのテーマに沿った勉強をして臨みます。インプットできるのがとても楽しい」と醍醐味を語りました。
「年を重ねると守りに入りやすくなってしまいがちなので、自分を奮い立たせていきたい」と力をこめる政井さん。今後の展望について聞かれると「勉強したい」といい、「勉強は、自分に時間を割いていることがはっきりするもの。朝に図書館に行ったり、カフェで本を読むなどして、すてきなおばあちゃんになるための投資をしたい。これまでの経験を生かし、社会に還元できるようになれたら」と話しました。
この日、政井さんはえんじ色のワンピースで登場。漆工芸が盛んな金沢に合わせて衣装をセレクトしてくださったそうです。すてきな気配りと前向きな姿勢、そしてチャーミングな笑顔。ポジティブなオーラを放つ政井さんから、いろいろなヒントをいただけたひと時でした。