2022.06.08
【設計小話】1階に寝室を
二世帯住宅や、子供と住空間を分けたい場合、
1階に主寝室を持ってくることがあります。
何がいいって、実質自分たちにとっては平屋状態。
上り下りをせずフラットな空間で生活できるので、
とってもストレスフリーな空間です。
しかし、注意したい部分もありまして、
2階に比べて窓がとりにくい場合が多いのです。
隣地との境界があまりとれない狭い敷地の場合、
間口(敷地の横幅)が広い土地であれば、
LDKと寝室を横に並べて、
道路面から光をたくさん取り入れられるのですが、
間口が狭い土地になると、LDKを配置するだけで精一杯。
ご希望の動線にもよりますが、
特にLDKと寝室を隣接させたい場合は、
どうしても窓がとりにくくなってしまうことがあります。
逆に、なぜ2階は窓がとりやすいかというと、
単純に空に近いから明るいというのもありますが、
1階より2階の床面積が小さいことが多く、
その場合、隣地との間隔がより空くからなんです。
じゃあ寝室1階だとあんまりよくないじゃん。。
というわけでもないのです。
ライフスタイルによってそれが有利に働く場合もあります。
例えば、
・朝起きる時間が早い
⇒目覚めの太陽がさほど重要でない
・夜勤がある
⇒昼の太陽光が睡眠の障害になる
・リビングや書斎で過ごすのが基本
⇒寝室は寝るためだけに使う
・お子様のお昼寝場所を確保したい
⇒畳コーナーなどつくらず、寝室をお昼寝スペースに
などなど、みなさんの生活スタイルはいかがでしょう?
2階が使われなくなるのはちょっと寂しい気もしますが
老後に夫婦だけで過ごすようになったときなども、
生活のスムーズさは圧倒的なんじゃないかと思います。
わたしは単純に階段の上り下りが好きでないので、
家を建てるときは平屋か1階寝室が希望です。
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