2023.07.13
気密測定とは?
こんにちは!エンジニアの井上です。
今回は、住宅の性能に関わる「気密測定」についてお話したいと思います。
窓を開けていなくても、外からの空気や湿気が入ってきてしまうことがあります。
それはどこからでしょうか?
答えは「隙間」です。
気密はそれに深く関わる用語で、建物に隙間が多いとき、
「この建物は“気密性”がよくないね」なんて言い方もします。
気密性能とは住宅の隙間の量を表すもので、
それを数値化したものをC値と呼んでおり
この値が小さければ小さいほど高性能な住宅となります。
つまり「気密測定」は、
建物にある隙間の面積を、専用の機械を使って測定・計算することです。
実際に写真のような機械を使って測定しています。
では、気密性が悪いとどんなお家になるでしょうか?
隙間の大きなお家では、
・壁の中にある断熱材の性能が100%発揮されません。
・制御しているはずの換気のバランスが悪くなり、予想外の漏気を招きます。
(第三種換気についてはこちら)
→図面にある「24時間換気」ってなに? | 美しい人になる 家元の家。 (kanazawaiemoto.jp)
・壁の中に結露が生じたり、室内にカビが繁殖しやすくなってしまいます。
結露やカビは家の寿命を短くする原因にもなってしまうんです。
家元では高性能な家を提供するために気密測定に力を入れています。
これはつい最近、気密測定をしたお家の結果です!
上の数字が家の中のすべての隙間の面積になります。
この数値を延べ床面積(家全体の床面積)で割るとC値が出ます。
隙間面積が22㎠で、この家の延べ床面積が107㎡なので、
C値は0.2となっていますね。
この数値は・・・かなり良い数値です!
同じ工法を採用した住宅の平均値が0.4~0.5ですので、
かなりいい結果となりました。
今回は気密測定についてお話しました。
気密測定の結果がいいということは、
現場に入っている職人さん一人一人が丁寧な作業をしてくださっている証拠であり、
工事監理の徹底がされているということです。
「家元では高性能な住宅を建てています。」
と、自信をもって言えますので、
デザインだけでなく性能も合わせて求めてるお客様も、
一度わたしたちにご相談いただければ嬉しいです。
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